13コンテンツを用意
北海道の屋根といわれる大雪山国立公園は、面積約23万ヘクタールに及ぶ陸域としては日本最大の国立公園だ。柱状節理の断崖や黒岳などの自然美は圧巻で、訪れる人のハートをつかむ。
そんな自然美を身近に楽しめるのが層雲峡ビジターセンター(上川町)にある非接触型のVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)体験システムだ。
どこにも触れることなく操作可能なモーションセンサー技術を用いた非接触式ディスプレーとVRゴーグル(10台)で、ダイナミックで臨場感あふれる映像を楽しめる。ゴーグルはハンドル式の手持ち型に仕様を変更しており、コロナ対策はバッチリ。
大雪山国立公園管理事務所の佐藤巧・国立公園利用企画官は「非接触型システムの導入は、環境省が直轄する施設としては全国で初めて」と話す。
大雪山の魅力を7分50秒に凝縮した「Welcome to大雪山国立公園」や大雪山と層雲峡峡谷の上空を鳥になった気分で空中散歩する「VRスカイウォーク」、ガイドの解説を聞きながら大雪山の主要コースを巡る「VR表大雪バーチャルトレッキング」など13コンテンツを用意。
8K映像のため、画面は鮮明で迫力満点。「VRゴーグルの場合、気分が悪くなる方もいる。そのため、対象は13歳以上で、座ってご覧になるよう勧めている」と佐藤さん。既に貸し出しを希望している施設もあるため、今後検討していく方針だ。
層雲峡ビジターセンターはTEL01658(9)4400。
非接触式ディスプレー
ハンドル式のゴーグル
層雲峡観光の拠点となる層雲峡温泉
黒岳ロープウェイと、日本一早い、美しい紅葉